ブログ日記２０１４、１月２日～１月１３日

1月１３日　　代償作用　葛飾区青戸　たじり整骨院

人間の体は驚くほどの適応能力を持っている。

身体の状態が悪化しすぎれば適応能力は失われ、ストレスを受け身体を変化させるように、また、身体自身が危険信号として症状をあらわすようになる。

 

もし、この危険信号を無視すれば、永久的なダメ－ジを身体に与えることになる。

しかしそれでも身体が最小限の機能を行っていくことができるように代償作用が働くのである。

 

機能的代償作用ではなく、科学的代償作用の例としては、もしアルコ－ルが規則的に摂取されるなら、肝臓はその機能の範囲内で、より効果的にアルコ－ルの解毒作用を行うことができるようになる。

 

多量のアルコ－ルを摂取すれば、肝細胞は破壊され肝臓に対するダメ－ジは永久的なものとなる。

しかし、残存する健康な肝細胞は、そのダメ－ジを代償するために肥大する。

 

この代償作用は肝硬変によって死に至る前、かなり長時間にわたって行はれる。

オステオパシ－医学の目的は休みなく人体に影響を与えている力学的ストレスに適応できるような身体を持つことが出来るような施術を行うことである。

 

もし仕事で腰痛を訴えて来院したならば、単に仕事を変えるように指示するのではなく、腰にかかる負担を減少させるため、筋肉、靭帯、骨の強化を計るための施術を行うべきである。

 

筋肉の使い方、正しい姿勢、荷物を運ぶ時の力のかけ方を指導し脊柱の力学的欠陥を矯正することによって、同じ仕事を続けることができるように施術を行うのである。

 

これがオステオパシ－医学の最も大切な責務である。脊柱側湾症が起これば、人体は彎曲の凸面に過剰な荷重をかけるように適応する。

→オステオパシーとは

 

そして、脊柱上部で筋肉によって生じる不均衡に対して骨と靭帯はその反対側に彎曲を作るように代償作用を行う。

一方の足の長さが他方よりも短い場合、その代償作用は仙腸関節に起こることが多い。

 

この代償作用によって、仙骨を水平位に保ち、脊柱をまっすぐに保つことができる。

代償作用は脊柱にも起こり得る。

 

時としてこの代償作用が過剰になっており、施術を行う場合、ここに注意を向けなければならないこともある。脊柱側湾を施術する時、施術すべき部位はその原因となる部位であって、代償作用を起こしている部位ではない。

 

原因となる部位の施術があまり性急であれば、しばしば代償作用を起こしている部位の調子を乱すことになる。

そして、これによって新たな症状があらはれることにもなる。

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